至誠に悖るなかりしか

政治


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自民党の党則は基本的に憲法にならえで
性善説を基づいた作りとなっていて
そこに積み重ねてきた内容を慣例として運用してきました。

ですので良識を捨てて
性善説に基づいたシステムの欠陥を悪用する人間が出てくると
ほとんど止めようがありません。

岸田文雄と菅義偉(二階派は引退する二階の都合で菅を旗頭に)が手を組んで
生み出して居座らせてきた石破茂と森山裕は
居座るために手段を選ばない状態です。

特に最も石破総理の誕生に影響を与え、
石破総理を作る事で党内左派純化路線を作って
党内右派徹底弾圧、粛正を続けて来た岸田文雄が
ここにきて得意の他人のフリです。

本当なら石破内閣を作り出すのに中心となった
岸田文雄と菅義偉が責任を持って石破に引導を渡すべきなのですが、
無責任な彼ら、特に岸田はすでに逃げてしまっている状態と言えます。
このため岸田派の一部が引き続き石破政権維持に動いていたり、
一部が総裁選前倒しに動いていたりとバラバラ。

岸田文雄本人は小泉進次郞と接触し、
石破の次は小泉進次郞を担いで更なる権力維持を狙っているようです。

総裁選前倒しするなら解散するぞ等々、
次から次へと悪手を打ち続け恥の上塗りを続ける石破と森山コンビ。

そんな彼らにとって9月2日の両院議員総会が最後のチャンスだったなと思います。

あそこで辞任していればまだ腹を切った形にはなったと思います。

残念ながら目先の事しか考えられない石破森山コンビは
民主主義や憲法の精神を無視して居座り続けるという
最悪の選択肢で突っ走る事を選びました。

彼らが党内野党として干されていたのはそれだけ理由がありました。

今その理由を石破茂と森山裕のコンビは見せつけているのですが、
残念ながら石破茂には客観的に謙虚に自分を評価する能力が欠如しているように思います。

また今回の居座りではっきり見えてきたのが
岸田文雄や石破茂、小泉進次郞らオールドメディア依存の
一般的に情弱と言われる人達と、そうでない人達の温度差です。

岸田文雄はオールドメディアが煽るとその通りに動く、
過剰にオールドメディアばかりを意識して迷走する政権でした。

そこに安倍晋三への妬みというかそんな感情を優先した反安倍路線。

さらに岸田派を中心とした党内左派への純化のため、
党内右派を徹底的に弾圧、粛正し続けました。

そんな中で起きた不記載問題は
検察が捜査に入り、訂正すべきは訂正し、訴追すべきは訴追されています。
司法の判断が示されたと言えます。

ところが岸田文雄は岸田派や岩屋毅ら
党内左派の不記載問題は不問として一切処分はしないようにしつつ、
オールドメディアの偏向報道を背景に
親安倍系の党内右派だけを徹底的に弾圧する露骨なダブスタを選びました。

【麻生派からの500万円、岩屋元防衛相の資金管理団体が不記載…「キックバックではなく事務的なミス」】
 自民党の元防衛相・岩屋毅衆院議員(大分3区)の資金管理団体「新時代政経研究会」が、岩屋氏が所属する「志公会」(麻生派)からの寄付金計500万円を政治資金収支報告書に記載していなかったことがわかった。2021年、22年の2年分で、すでに、修正を届け出たという。

 2団体の収支報告書によると、不記載だった志公会からの寄付金の内訳は、21年6月の100万円、同年10月の200万円、22年6月の100万円、同年12月の100万円。岩屋氏の事務所は読売新聞の取材に対し、「(パーティー券の)キックバックではない。事務的なミス」としている。
(2023/12/7 読売新聞)

またLGBT法案の強行など、
これまた党内右派の多数の反対意見を無視して
極めて強引な手口で実行させました。

ここでも岸田文雄は法案成立後の記者会見で
LGBT法案の件について他人のフリを決め込んでいます。

そして岸田内閣の支持率低迷から選挙大敗不可避の予想から、
総裁選には出ないことを選択し、
代わりに自身が粛正してきた党内右派に巻き返されないように、
派閥を挙げて石破茂を総裁にするという選択をしました。

オールドメディアが高市早苗が総裁になることを嫌っていましたし、
岸田文雄としても高市ら党内右派を弾圧し続けるということで方向が重なったように思います。

日々垂れ流すオールドメディアの情報を鵜呑みにして、
石破を担ぐ事で党内で実権を握り続けられ、
いずれ自分が再登板すると自信を持っていたのかもしれません。

ですがオールドメディアの情報というのは
現状を全然反映していませんでした。

岸田文雄のやってきた左派純化、右派粛正路線は
広くウイングを取ってきた事で大政党としてやってきた自民を
左だけの片翼にしただけのことでしかありません。

むしろその状態で選挙に勝てるはずがないのです。

そして衆議院選挙に大敗したわけですが、
党内で実権を握り続ける事を優先する岸田文雄や菅義偉は
石破茂と森山裕コンビの居座りを容認しました。

ですが選挙に勝てない状態を打開する方策は全く考えられませんでした。

党内の派閥抗争を優先し続け党をボロボロにしてきたのが
自分達であるという事実を受け止めないようにし続けるためにも
政策の基準を反安倍に置いている誤りから目を逸らすためにも
オールドメディアの情報にしがみついていたのではないかと思います。

反安倍というところでは経済対策を優先するのではなく、
財政規律を優先し、財務官僚主導の政治に戻したところも致命的だったと思います。

岸田文雄は自身が文藝春秋に寄稿した小論で
安倍晋三の「成長なくして分配なし」に対して
持論である「分配なくして成長なし」もまた真実であるはずだと書いています。

こうして現役世代を軽視し、現役世代の負担増ばかりが進む事に対して、
「賃上げしたら見返りとして補助金出します」
という隣の国で失敗した所得主導経済成長政策へと舵が切られました。

財務官僚は消費税増税を
「社会保障への安心感が増してむしろ景気にプラスになる」
と言っていた事があります。

どう考えたってそんな話はありえないのですが、
財務キャリアファーストの政治をやってきた岸田文雄が
所得主導経済成長政策に自信を持った背景には
財務キャリアの言う事を無条件に優先する彼なりの哲学があるのかもしれません。

ですが現実はそういう話にはなりませんでした。

そして現役世代はひたすら負担が増え続けるだけ。

こうしてイデオロギー的にも経済的にも
岸田文雄が自民党支持層から現役世代を徹底的に離反させてしまったと言えます。

ところが岸田文雄と側近達はこのような客観的な分析を行わず、
石破茂を担ぐ事で自身の路線を継承させました。

基本的に神輿は担ぎ手の力量以上のものは担げません。

結果として岸田以上に財務キャリアに言われた事をそのまま言うだけ。
財政規律優先の政治が加速しただけだったと思います。

石破茂の経済財政に対する見識の浅さ、
その浅さを財務キャリアに見事にコントロールされた例の一つが
「日本の財政はギリシャより悪い」
と公言した事でしょう。

今のまま石破の居座りを許し続ければ、
ただでさえ岸破政権の左派純化路線によって
党の片翼を失っている状態なのに、
その左側の支持も失って党は壊滅しかねません。

もはや意地になっているのか石破は居座りを続けようと、
総裁選実施賛成の人間は実名を晒すぞ!
報道陣のカメラの前を通らせる事で顔を晒すぞ!
(投票の秘密という民主主義国家の基本姿勢はどこいった?)

総裁選実施なら解散するぞ!
(これこそ大義なき解散)
と、投票の秘密を無視し、
大義のない解散で脅し上げるという醜態をさらし続けている状態です。

こんな状況でなお総裁選反対を主張する人達は
民主主義国家の議員としての在り方すら否定する状態に成り下がっていると思います。

腹を切る事を選ばせて名誉を取らせる機会を
何度も拒否してきた上に、
最悪の行為を見せつけ続けるのですから、
良識ある自民党の議員達の手で決着を付けるしかないでしょう。

そこにはオールドメディア依存という
党内の古い体制との対決という別のテーマもあるのだと思います。

コメント

  1. 匿名 より:

    石破が何かヘタレて自民党総裁を辞任すると会見していますが、
    何故か「次の総理総裁に引き継ぐ」とは言っても、
    「総理大臣を辞任する」とは明言しないのが気になります。

    • 茶請け 茶請け より:

      総理に居座るための菅直人的戦術では?

      • N失応援者 より:

        これに関しては、「石破の発言で正しい」の気がします。
        過半数状態で自民総裁になったとしても、国会で承認されるまでは、総理大臣ではないわけですし。昨年の総裁選の直後も、「岸田総理、石破総裁」の期間が数日はあったはずです。
        現時点で少数与党ですし、「自民総裁なら自動的に総理になるわけではない」ですからね。「総裁選後の総理大臣指名選挙で、野田が最多得票を得て政権交代」の可能性も一応残っているのでは…まあ、野田に現野党を統率するだけの力はない気もしますが。

        • 茶請け 茶請け より:

          いや、そういうことじゃなくて「総裁をやめる」っていうことを使って
          明日の臨時総裁選実施過半数超え確実な状況を回避すれば「政治空白を避けるために今暫く総裁を続ける責任がある」ってできますから。

          • N失応援者 より:

            なるほど。
            さすがにそれはない!…と、言い切れないと感じてしまうのが、石破茂の恐ろしさですね…

  2. B・しばCar より:

    早速ですが、次の総裁選候補者はだれになるのでしょうか?。

    有力視されているのは高市氏でしょう。

    以前、個人的な嗜好から「仮に高市氏が参政党と連携するのであれは(高市氏)を支持しない、左派政党は論外」と言う趣旨のコメントを書きましたが、彼女にとっては苦渋の決断となりそうですが、現時点で伸びしろのある参政党と組むほかに自民右派の延命はないのでしょうか。

    また、最近浜田氏が新党を立ち上げたそうです。
    N党及び浜田新党と麻生/高市連立政権の誕生の可能性はあるのでしょうか?

  3. nanashi より:

    今晩は。
    今回の辞任劇は飽くまでも「自由民主党総裁」であり、「内閣総理大臣」の辞任までに言及したものではありません。
    従って、石破茂が総裁選に再出馬という可能性もありますし、推薦人が集まらなくても傀儡となり得る人物(恐らくは小泉進次郎)に自由民主党総裁と内閣総理大臣を事実上禅譲させる可能性もあります。
    党の再生の為には「官僚依存」の政権運営ではなく、政治家が官僚に指示をする「政治主導」による政権運営が出来る人物を自由民主党総裁に選出し、内閣総理大臣に就任させるべきなのです。
    現状の所、これができる人物は、安倍晋三元総理の意思を引き継ぐと表明している高市早苗氏しかいないと思いますし、小泉進次郎には何処となくフワフワしている感じがあるので、正直に言って「職責を果たせるのか」と言えば、その答えは「無理」になると思います。
    性善説から性悪説へ考えを切り替え、談合と癒着から「駄目なものは駄目」とハッキリと示し、進めるべき事は譬え既得権益者の反対があっても、国民の為にもならないのであれば、全て切り捨てて進めるぐらいやらないと「日本の再生」は無理だと思います。

  4. たまにはコメントしてみます。 より:

    >至誠に悖るなかりしか
    とっくに気づいている方は既に強く思われているんじゃないですかね?
    単に総裁選前倒しを阻止して時間稼ぎが目的に記者会見したんじゃないかとすら思えますね。

    記者会見は石破がネチネチと自分は悪くない的な事を並べ立てて、聞いているのが苦痛でした。

    会見では政治の空白が石破自身という批判もある趣旨の質問に、石破自身はそうは思わないなんて言ってましたね…己の非は絶対に認めないヤバい奴そのもの!
    マスゴミの内閣支持率がなぜか上昇した件も、特殊な状況だの言ってましたが…自民潰したい奴が支持率上げてるだけって知ってるはずなんですけどね?その事だけ完全無視して御託をならべていました。
    奴は狂ってるよ!対話不可能だね…

    そう云えば、石破に小泉と菅が辞任を打診なんてのは、高市さん潰しの相談だろうね!
    小泉が反安倍路線をやりますって話だろうと思います。小泉をプロヂュースしてんの罪務省だって既にバレてんだから!クソガ!

    まあ、兎にも角にも自民は次の総裁選は絶対にフルスペックでやらないと駄目ですね。
    そして小泉なんか選んだらマスゴミや官僚、バカ左翼の思うつぼで自民は落ちるところまで落ちるでしょうね。
    クソガ!

    珊瑚は大切に!ぱよぱよち~ん!

  5. KY より:

    「岸田が辞めれば全て終わる」と楽観視して痛い目を見た人達は流石に「石破が辞めれば~」と同じ事は思ってないでしょう。「本当の苦難はこれからだ」という見解が保守サイドの一致した見方でしょう。総裁選候補ともなれば再び高市氏に期待が集まりますが、マスゴミの狂ったようなネガキャンと、それに呼応した党内左派の揺さぶりが予想されます。問題は党内支持者が高市氏をキチンと支えられるかという事。残念ながら高市氏は党内の支持固めが不十分で、そこを如何に克服するかが課題ですね。そしてもう一つの問題が外野の支持者たる限界保守による「贔屓の引き倒しという名のフレンドリーファイヤー」ですね。奴らは高市氏を信望し過ぎる余り、彼女に少しでも批判的な人物に狂犬の如く噛み付きますからね。それをマスゴミのネガキャンに利用される可能性大ですが、奴らに自制心を期待するのはまず無理でしょうね。

  6. 匿名 より:

    石破が辞めると言っても信じる人がいないのがまさに石破の評価ですね

  7. 平 八郎 より:

    オールドメディア依存
    これ、ちょっと考えたのですが
    原発事故(というかほぼ事件)の頃、
    ば菅直人が官邸に大量に各社週刊誌を取り寄せ
    それを情報収拾のつもりで読んでいたらしいですが
    岸破らのは、少々違う感じがします。
    確かにマスゴミ垂れ流し情報に沿って動いているかのように見えますが
    (勿論それもあるでしょう)
    それと同時にリアルで直接レクチャーや吹聴している輩が
    その周辺に居るのだろうと推察してます。
    (それが官僚か俗に言う識者か専問、もとい専門家か、その他諸々)
    間接的な情報ではなく直接面と向かって話す相手が誰かが分かっていれば
    人はある程度信用するものですし
    ましてや話し上手の(内容云々は別にして)妙な説得力を持つ人物とか
    その上でマスゴミも同様な論調で報道すれば
    「あぁ、そうなんだ」と妙な方でも納得してしまう気がします。
    よくネット上でも使われる「誰それがこう言っていた」とソースを挙げ
    有名人著名人などの言葉で信用を得ようとする手法を
    直接言われれば、その信憑性(論理とか)が
    非常に高いものと認識してしまうでしょうからね。
    ましてや、そこにナニカの思惑が絡めば尚更でしょうし。
    (プーチンを戦争する気にさせたのは側近という話もありますし)
    ただ、情報の正否の判断ではなく
    決定的に「国家観」に欠けていたり、そもそも思想が反日なら
    マスゴミ報道に寄らずとも、そういう動きになるのは自然だと思います。

    今後、どうなるかは神のみぞ知る、でしょうけど
    岸破からの息がかかった人物以外が総理になれば(特に保守派)
    当然のように足を引っ張り後ろから撃ち、
    本来日本が必要とする法案さえも通さなくするでしょうね。
    特定野盗らと与党の一部が手を組んで邪魔をする…
    悪夢が現実の地獄絵図になるかもしれません。
    それを打破する為には、政党や議員個々に頼る事なく
    国民挙げての支持以外無いでしょうね、マトモな指導者ならば。
    安倍元総理が返り咲いた頃より以上の困難が待ち受けているでしょうから。

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