※トップ画像は民主党2009年マニフェストの柱の一つから
まずは元雑誌編集者の久田将義氏のポストから。
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久田将義@masayoshih
メディアの役割って「権力の監視」だったはず。
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これ、日本の新聞やテレビなどが
「我々の仕事は権力の監視だ!」
なんて嘘をついてきたので騙されている人が少なくありません。
メディアの仕事は「情報を伝えること」です。
そのために特に日本では過剰な特権を与えられ、法律や規制で守られて来ました。
本来の役割は糸電話の糸なんです。
政治については有権者個々が考えて判断すべきものです。
そのための判断材料として情報を提供するべき立場がメディアなのです。
ところが日本ではオールドメディア、、
いわゆるマスゴミと言われる連中が、
自分達が世論を支配していると考えて
世論を操作すること、自分達の政治的思想や政治的目的のために視聴者、読者をいかに誘導するか、
そのために角度を付けまくるのを報道と言い張ってきました。
そんな状態を戦後何十年も続けて来たのです。
マスゴミの中の連中は自分達の仕事は権力の監視だのなんだの言いますが、
民主党政権のときは
民主党政権を守るために中国人スパイ事件を隠蔽するなど
悪しき権力を守るために犯罪行為に加担してきたのが実態です。
メディアの役割は糸電話の糸です。
そのためにいろんな特権が与えられてきました。
しかしながら日本のオールドメディアは
糸電話の間に入って勝手に喋って
聞き手に自分達の意見を押しつけるののです。
それが政治や財界や霞ヶ関のキャリアとの過剰な癒着を背景に
巨大な既得権を作り出し、
その中で「我々の使命は権力の監視だ!」
だの
「我々は社会の公器だ」
だのと言い続けて来たのです。
しかもそれによって日本の民主主義や行政がずっとねじ曲げられてきたのです。
さて、立憲民主党が衆議院定数45削減に反対している件について
定数削減における野田佳彦の嘘つきっぷりを取り上げておきます。
民主党は2009年に政権を取る前には
比例80削減を主張していました。
しかし選挙に勝って自分達が権力を握ると
定数削減で自分が議席を失う可能性を考えて
この2009年マニフェストの柱の一つであった
衆議院定数80削減は即無かった事にされました。
当時のマスゴミも民主党政権を守るために
このマニフェスト破り(衆院定数削減編)の件についてはすぐに全く触れないようにしました。
その後、野田佳彦が総理の時に野田や岡田らは党内の派閥争いに敗れ、
凌雲会(前原、仙谷派)を中心とした反野田勢力に
総理から引き摺り下ろされることが確定しました。
それまでは野党側に嘘をついて騙すなど、
前任の菅直人以上に総理に居座り続ける姿勢でした。
ですが自身が引き摺り下ろされることが確定すると
慌てて党首討論を開きました。
その党首討論の場で定数45削減をするというのを
選挙の争点にして解散総選挙に打って出たのです。
2012年11月14日の党首討論では以下のように発言しています。
以下、衆議院議事録より。
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野田佳彦:
一票の格差の問題は、これは違憲状態です。最優先で解決しなければなりません。一方で、定数削減は、二〇一四年に消費税を引き上げる前に、まず、我々が身を切る覚悟で、具体的に定数削減を実現しなければいけないと思っております。
我々は、四十五削減をする、〇増五減を含めて四十五減の法案をきょう提出いたしました。
ぜひ、御党におかれても、もともとマニフェストで国会議員の一割削減と訴えていたはずじゃありませんか。衆議院議員は四百八十です。一割削減だったら四十八。細田私案だって三十削減を言ってきた。
何としても、一票の格差と定数削減、これも今国会中に実現をする、それをぜひお約束していただければ、きょう、近い将来を具体的に提示させていただきたいと思います。
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45削減と確かに発言しています。
そして先日の高市総理との党首討論では
高市総理にこのことを指摘されました。
その件について2025年12月5日の野田佳彦立憲民主党代表の記者会見にて
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東京(新聞)の望月(衣塑子)です。
(衆議院定数の)45減に関して野田さん自体は民主党の時に提案してた部分も含めて反対ではないという理解でいいんですか?
野田佳彦:
45でいいかどうかはこれはまた当時とは違いますからね。
あ、これそうだ。こないだの党首討論で時間切れになった後に
高市総理が45って発言しましたよね。
あの時安倍さんとの約束で45を約束をしたけれども、
小選挙区で5ぐらい減らしただけでまだ40残ってるみたいな。
あれ全然間違ってましてね。
党首討論で45というやり取りは全然出ていませんので。
45という数字がもうあの時点で相当高市さんの頭の中に入ってたってことは
維新とすり合わせしてたのかなというふうに思いますね。
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45なんて言っていないと野田佳彦は説明しています。
労組や新興宗教などの組織票で
大量に比例復活している議員を抱えている立憲民主党の現状を鑑みた場合に
比例定数が削減される事で今の野党第一党として
国会妨害などやりたい放題している今の立場が危うくなる
そういう考えによるところ大でしょう。
民主党が政権を取った頃までならまだこういう明らかな嘘も通用しました。
マスゴミが隠蔽の自由や捏造の自由で全力で守ってくれますからね。
ですが、今はSNSですぐに当時の情報が掘り起こされ拡散される時代です。
野田佳彦が具体的に45削減と数字まで出していた事実がすぐに拡散されました。
そこで野田佳彦はこの件について記憶違いであったと認めて謝罪を発信しています。
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野田よしひこ@NODAYOSHI55
本日開催の定例会見で、2012年の安倍自民党総裁(当時)との党首討論に際し、定数削減の具体的な数として「45(議席削減)というやり取りは全然出ていません」と発言致しました。
その点、改めて当時の議事録などを精査致しましたところ、「我々は、45(議席)削減をする、0増5減を含めて45(議席)減の法案を今日提出いたしました。」と発言しておりました。
安倍自民党総裁(当時)と、具体的な定数削減の数で合意には至っておりませんが、法案を提出したとの趣旨で発言はしておりました。この点、私の記憶違いがありました。その点、訂正を致します。様々ご指摘を頂いた皆様ありがとうございました。
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これもかつての民主党だったらありえなかったでしょう。
マスゴミの声の大きさ、隠蔽力の大きさで押し切れましたからね。
それだけ時代が変わってきていて、
民主党時代から続いてきたご都合主義が通用しなくなってきたと言えます。
立憲民主党の連中というのは基本的にオールドメディア依存層の情弱向けに
その時その時で調子の良い事を言うだけで、
自分達が責任を負ったりする気はまったく無いのです。
これは旧社会党の頃からの伝統だったりします。
ついでにちょっと脱線しておきましょう。
かつて社会党が1947年の総選挙で勝って比較第一党になった直後の話です。
当時の社会党の議員達は無産政治運動家上がりが多く、
アジるのは上手くても官僚達と渡り合えるような能力は持っていませんでした。
当時の社会党をまとめて勝利に導いた1人、
西尾末広は第一党となったことを聞かされて
「本当かい、君。そいつぁえらいこっちゃぁ」
と本音を漏らしたほどでした。
西尾末広は当時の社会党には政権担当能力はまだなく、
全くの準備不足であるとの認識だったためこのような本音が出たと言われています。
そうして出来た片山哲内閣はその無能さと
無能ゆえに他にやることが考えられなかったのでしょう。
内ゲバばかりやってしまう悪癖も改善されずあっという間に崩壊しました。
それから60年。
民主党を率いていた小沢一郎をして
政権担当能力が無いとの認識だった民主党が2009年に政権を取ると、
マスゴミの全力の擁護をもってしてもどうにもならない程の無能さを晒し、
党内ではやっぱり内ゲバを繰り返し小沢一郎が子分達を連れて分裂。
その後も内ゲバの末に野田佳彦がやけくそ解散に出て崩壊しました。
定数削減に話を戻しましょう。
ブログ主は定数削減には基本的には反対です。
むしろ与党の議員1人当たりの仕事量の多さを考えたら定数を増やすべきと考えています。
不要なのは日頃遊んでばかりいて勉強していないため、
質問通告の一つもまともに作れない立憲共産党の議員や
マスゴミにチヤホヤされるからと背後から悪口を言ってるだけの石破茂のような連中でしょう。
いずれにせよ、今回の定数削減での立憲民主党への批判は
彼らがその時その時にウケることだけを狙って
実行する気が全く無いのに政策主張をしてきた事が原因なので
定数削減に反対する事で有権者から批判され続ける事を受け入れなければなりません。


コメント
お疲れ様です
野田元総理は政治生命をかけて消費税増税を成し遂げたはずなのに、今になって食品の減税を言い出したり、その都度都合のいいことを言ってるだけで責任は取らないのが基本姿勢なんでしょう。噓つきがデフォになってるから自分では意識してないと思います。
>かつて社会党が1947年の総選挙で勝って比較第一党になった直後の話です。
↑その後社会党が一番安定していたのが、野党第一党として与党自民党と対決して見せながら、その裏では手を握っていた「55年体制」の頃でしょう。
細川内閣、村山内閣そして民主党内閣と、どれも与党の地位に就いたとたん無能をさらして瓦解しましたけどね。
>むしろ与党の議員1人当たりの仕事量の多さを考えたら定数を増やすべきと考えています。
↑私も同意見です。
そして、小選挙区制は限界にきていると考えていますので、根本的な選挙制度改革が必要と思っています。維新のような数字ありきの拙速な定数削減には反対です。
珊瑚は大切に
こんにちは。
私も定数削減には反対で、定数を増やすと共に選挙制度を変えるべきだと思います。
衆議院は小選挙区制から中選挙区制に戻すべきですし、特に比例代表は衆愚政治を生み出している原因なので、廃止にすべきだと思います。
参議院も合区をやめて元の都道府県選挙区に戻した上で、比例代表を廃止にすべきだと思います。
郷土愛もなく愛国心の欠片も無い売国政治家が平然と当選出来る環境をやめないと、根っこのないおかしな政治家を生み続けることになります。
最後に久田将義氏ですが、左翼の巣窟である法政大学出身で、ミリオン出版発行のゴシップ誌『実話ナックルズ』編集長だった人物ですからね。
余談ですが、ミリオン出版から一度退職していた時に、朝日新聞社に入社しており、『週刊朝日』の編集部に在籍していたこともあったそうです。
久田氏が「メディアの役割って「権力の監視」だったはず。」と平然と言えるのも上記のプロフィールを見れば理解出来ると思います。