立憲民主党が執行部の入替人事を行いました。
民潭や総連とべったりでパチンコ利権の代表的議員と言える近藤昭一
民主党政権の時は箇所付け漏洩問題をやらかした馬淵澄夫
あらゆる保守的政策に反対し、かつ女性という立民の理想的候補者像の吉田はるみ
この3名が代表代行になり、幹事長には安住淳が就任。
このあたりが目玉人事のようです。
ここで一つだけ注意してもらいたいのは
立憲民主党というのは
「所属議員全員に何かしらの役職、できれば複数の肩書きを付けられるようにする」
という事を民主党時代からやってきた政党でもあります。
このため役職がやたら多く、
最低限一つは肩書きが付くようになっています。
幹事長と代表と国対委員長以外は
「選挙用の肩書き」でしかないと考えてほぼ問題ありません。
ただし立憲民主党に於いて役職がすっからかんになっている部門があります。
倫理委員会とハラスメント対策委員会です。
この2部門だけは委員長1名だけで事務局長、委員のポストは誰もいません。
倫理観に疑問符が付き、全国でパワハラ問題を起こしている立憲民主党ですから、
この部分についてはどうでもいいのかもしれません。
都合の悪い話は応援団であるオールドメディアが
報道しない自由やダブルスタンダードで守ってくれますしね。
今回、そんな立憲民主党の人事の目玉は
幹事長が小川淳也から安住淳になったことでしょう。
かつての野田佳彦政権においては
財務大臣を安住淳が務めていて、
為替介入レートをバラしてしまったりなんてやらかしもありましたが、
言ってしまえば野田内閣での増税コンビ復活なんですよね。
それで幹事長になった安住淳の就任会見での発言が以下
――
予算委員長として90時間質疑を見てました。
やはり質量ともに立憲はあっとうてきに上回ってますよ
(記者に向かって)皆さんだってそうお認めになるんじゃないですか?
それがそのSNSでちょこっとしゃべった人間に
持って行かれるなんていうのは、私達は悔しいけど、
それ本当に世の中にとって
まともな政治の在り方かって思います。
私は自民党と切磋琢磨してお互い政権を争おうって言ってるんです。
それは皆さんにもご協力いただいて
国会でのうちの質疑ちゃんと見てください。衆参で。
法案の修正もしっかりやってます。
それが全くね、そんなのダメだからってSNSでどんとやったらどうだって言うのには与しないってことなんですよ。
先ほどから言ってるように常識的で真面目なことをちゃんとやり続けますから、l
それ風なんかを気にしてたら政治やっちゃダメ
――
量は野党第一党だからと自分達に多くの質問時間を割り当てているから多くなるのは当然です。
質の方はと言われると甚だ疑問です。
兎にも角にも揚げ足取りばかりを狙うことが多いですから。
ただ、小川淳也幹事長のように
党代表にまで意味の分からないかぶり物をさせてショート動画などをSNSに流して、
それでSNSのインプレを稼ごうという路線よりは
安住淳幹事長の言う国会質疑をちゃんと取り上げろという方が間違いなく正論です。
では日本のマスゴミの記者達にそれができるかというとできないんですよね。
日本のマスゴミの記者達は
申し訳ないですがほとんど専門性を持っていないと思います。
それでたとえばノーベル賞受賞者に
「私達にもわかるように説明してください!」
と自分達の不勉強と無知を棚に上げて注文を付けるような事が
当たり前に繰り返されています。
たとえば青色LEDの製造について解説している最中に
「ダイオードってなんですか?私達にもわかるように説明してください!」
って言ったら普通は恥ずかしいだけです。
でもそれを恥と思うことができないレベルでかつ偉そうにそこから教えろと言うわけですよ。
政治についてもそうで、
不勉強で政策の中身を真面目に解説するようなことがまずできなくて、
政局やスキャンダルばかりになるのです。
結局はワイドショーレベルなんです。政治においても。
現在はSNSにいるそれぞれの専門家がSNS上でざっくり解説しているのを読む方が何百倍もマシな状態です。
さて話を戻しましょう。
安住淳が小川淳也の
「とりあえずよくわからないけどSNSで目立てば良い」
この路線から修正を図る方向なのは党として間違っていないと思います。
所属議員の実力が全く伴っていない事を除けば……。
岸破自民があれだけ派手に自爆したのに
立憲民主党が全く議席を伸ばせずかえって票を減らしている事については
岸破政権と同じく
「財務キャリア様の言う通りです!」
という路線を採ったからでしょう。
民主党は政権を取るまでの野党時代に
官僚イジメをあまりにやり過ぎたためどの省庁からも嫌われていました。
ですが財務キャリアだけは違いました。
自民の悪口を言うだけでオールドメディアに持ち上げられてきただけで
長い事不勉強だったためそもそもの能力が足りていない上に
まともに働いてきたこともない人達が中心の政権が民主党政権でした。
官僚をイジメすぎて官僚からも距離を置かれ、
さらには政治主導などと格好付けて政務三役会議などから官僚を排除し、
官僚達がお互いの省庁での予算の按分なども調整していた事務次官会議も廃止。
ただでさえ能力が足りていないのに、
データを持っている優秀な部下である官僚達を排除して
まともに政権運営ができるわけがありません。
そこに擦り寄って来たのが財務キャリアなわけです。
官僚を敵視してきたこともあって孤立している民主党の議員達にとって
細かいところまでケアしてくれる財務キャリアは頼りになった事でしょう。
あっという間に民主党政権は財務キャリアの支配下になりました。
財務省は他の人達なら実刑確定コースなのに
鳩山由紀夫の巨額脱税問題を不問にして守りました。
完全に不問にするために重加算はおろか延滞税すら取りませんでした。
こうして鳩山内閣の発足時からすでに財務キャリアに頭が上がらないのが民主党政権でした。
その中で特に野田佳彦が総理になると、
財務事務次官の勝栄二郎が毎日のように官邸に入って
野田佳彦を手取り足取り操縦するようになりました。
このため当時の野党議員の片山虎之助が
かつての鈴木善幸内閣を田中角栄が操縦していたことで「直角内閣」と呼ばれていた事例にならって
勝栄二郎の操縦している内閣、直勝内閣と呼ぶほどでした。
こうして民主党政権以降、
野田佳彦は財務キャリア主導のガチガチの緊縮増税派となりました。
財務キャリア至上主義の岸田派が実権を握っていた上に
経済財政政策に無知で財務キャリアに刷り込まれた事をそのまま言ってしまう石破茂と同じく、
野田佳彦率いる立憲民主党も緊縮増税路線側からものを言い続けたのですから、
先の参議院選挙で票を減らすのは当然だったと思います。
自民党が岸田文雄と石破茂が左派純化、右派排除をやり過ぎたことで
新総裁は中道あるいは右派寄りの人になる可能性が高まっている中で、
野田・安住の増税コンビ復活では
立憲民主党はさらに票を減らすのではないでしょうか?
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