昨日は自民党の両院議員懇談会が開かれたわけですが、
予想通りで呆れました。
その前にまずは7月20日ぶら下がり会見での森山裕の発言が以下。
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森山裕
「私の進退は総裁と相談を申し上げることが筋だ。そうさせていただきたい」
「引き続き幹事長をやれという指示であれば、それは当然のことだ」
――
すでに
「辞任して責任を取ったけど総理がやれと言うから幹事長続けます」
とやるための布石はすでに打っているのです。
その上で昨日7月28日の両院議員懇談会では、
鳥取の菅直人と森山裕幹事長の発言の一部が以下。
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石破総理
「この(関税交渉の)合意の着実な実行ということに私どもとして全力を尽くし、万全を期したいと考えているところでございます。国家・国民に対して、決して政治空白を生むことがないように責任を果たしてまいりたいと考えております」
自民党 森山裕 幹事長
「報告書がまとまった段階において、幹事長としての自らの責任については明らかにしてまいりたい」
――
石破茂は居座り続けるつもりなのがよくわかります。
この森山裕幹事長の発言については
毎日新聞が「辞任を示唆」などと報じていますが、
これは毎日新聞の記者に分析力が皆無であるためでしょう。
明らかに辞任とか責任を取って身を引くとか、
その手の言葉を使わないようにしています。
森山裕は最悪自分が辞任しなければいけない所に追い込まれても、
「石破に慰留されたからこれからは心機一転幹事長の職務に邁進する!」
とやる魂胆でしょう。
森山が辞任を示唆しているから、石破も辞めるしかなくなるはずだ。
なんて全力で良い方向に解釈してくれる人達を騙す魂胆。
ここまでが石破&森山コンビの作戦と考えて良いでしょう。
両院議員懇談会では
石破内閣で閣僚をやってたりする人達が中心になって
石破続投しろと主張したようですが10名いかなかったようです。
対して石破辞めろは約40名ほど。
ここまで党をボロボロにしても続投を主張する岸田派や石破派の議員連中は
今だけ!自分だけ良ければ良い!
そんな目先の利益しか考えられない程度の議員達と言って良いでしょう。
4時間半の両院議員懇談会後の鳥取の菅直人は
【石破首相 続投に重ねて意欲 自民党両院議員懇談会の終了後】
(2025/7/28 NHK)
居座り続ける気まんまんです。
さらに予想通りに森山裕幹事長は両院議員総会を
開催させないようにと立ち回っていましたが、
その後渋々ながら両院議員総会を開く方向で協議したいと言い出しています。
【【速報】両院議員総会開催の方向で協議と自民幹事長】
自民党の森山裕幹事長は28日夜、両院議員懇談会での意見を踏まえ、29日の党役員会で、正式な議決機関である両院議員総会を開催する方向で協議したいと述べた。党本部で記者団に語った。
(2025/7/28 共同通信)
石破茂リコールの手続が取られると成立しそうな状態であるため、
除名された幹事長として歴史に汚名を残すくらいならと
石破を守り続けるまえに森山が逃げる可能性が出て来たと思います。
居座り続ける石破茂ですが、
【石破首相「適切に判断する」 戦後80年「見解」に重ねて意欲か】
石破茂首相は28日、戦後80年の節目となる8月15日前後に発出を検討している「見解」について、「80年は一つの区切りだ。今までの(首相)談話の積み重ねも踏まえながら、適切に判断することが大切だ」と述べた。発出に重ねて意欲を示したとみられる。自民党両院議員懇談会に出席後、党本部で記者団に語った。
(2025/7/29 産経新聞)
どうやら本気で80年談話を出して安倍晋三の70年談話を上書きして消す。
そこに強い拘りがあるようです。
安倍晋三に対する妬みを拗らせた反安倍路線を採り続けてきた石破茂は
こう考えているのかもしれません。
これまで選挙に負けたのは安倍派のせいだ!
私がここでやめたら安倍派が復権しかねない、絶対に許せない!
そしてなんとしても安倍晋三という偉大な宰相の功績を潰すべく、
80年談話を出そうと。
それならば党内の2/3以上が辞任を求める側に回っている現状を見せられながら、
なお粘り続ける異常な姿勢もブログ主はある程度腑に落ちます。
一般人の感覚からは明らかに外れていると思いますので、
その心の内を理解しきるのは不可能でしょうけど。
コメント
石破首相はますます共産党が羨ましいでしょうね。何せ何回選挙に負けてもトップは責任を取らずに済むし、下からの突き上げもありませんから。
そのどうしようない人を辞めさせられないのが自民党内の自称保守議員。
もちろん8月1日の臨時国会で不信任案を出すんだよね?
外に対して言うだけのやるやる詐欺はもうお腹一杯だから。
政治家は何を言ったかではなく何をやったか。
結果責任という言葉が分からないらしい。
暑中お見舞申し上げます。
いやー石破森山のポジション固執は
今朝洗ってた愛車のフロアマットの
油汚れよりしつこく爆笑モノでした。
日本語が通じない以前に人としての
出自を疑ってしまいます。
無能力な人が神輿で担がれ続けると
こんな「脳天狗」に成り下がる見本
であると言えましょう。
高市氏をはじめ、旧安倍派やまともな
保守の方々でこの不利な状況を少し
でも打開して頂きたいのと、我々国民
も間違った国政を正しい方向に誘導
する声を大きく上げねばと感じます。
毎日の更新、有り難うございます。
>自民党の森山裕幹事長は28日夜、両院議員懇談会での意見を踏まえ、29日の党役員会で、正式な議決機関である両院議員総会を開催する方向で協議したいと述べた。
ここでまたマスゴミによるミスリードがあるみたいですが、自民党の党則によると
>第三十五条 両院議員総会は、会長が招集する。党所属の国会議員の三分の一以上から招集の要求があったときは、会長は、その要求があった日から起算して七日以内に、両院議員総会を招集すべきものとする。
・・・ということなので、石破・森山ら党執行部に関係なく、議員有志の1/3以上からの要求に基づき、両院議員総会会長(=有村治子氏)の判断により招集する、という決まりなのだそうです。
なので、現況でいうと、署名集めを主導した笹川博義氏(群馬3区、茂木派を経て現在は無派閥)が有村氏に自民党所属国会議員の1/3以上の署名を提出し、有村氏がそれを確認して招集を決定すれば、党執行部と無関係に両院議員総会が開催されます。
だから、ここにきて問題は、笹川議員(祖父が笹川財団のボス故・笹川良平氏)が本当に署名を提出するのか?ということと有村治子氏が本当にそれを受領して招集を決定するのか?の2点となります。
故・笹川良平氏は戦前から続く右翼の巨頭で、GHQに拘束されて巣鴨プリズンにもお世話になった人物だそうで、かの読売新聞の正力松太郎社主やロッキード事件で検挙された小佐野某氏などと同じく米国CIAとの関りが深い人物とされています(但し、米ミンス党ではなく、共和党とのつながりが強い人物という点で、同じ巣鴨組の岸信介元首相とも共通)。
その嫡孫の笹川博義氏は果たして本当に日本の国益にかなった行動をとれるのか?それとも土壇場のところで国民を裏切るのか?
それから、保守系議員として著名な有村治子氏ですが、この人も土壇場のところで本当に国民のための行動をとれるのか?それともお茶を濁して逃げるのか?
(まあ、ここで逃げたら=石破の80年談話を許してしまったら、有村氏も実はエセ保守だったことが判明して、自民党は保守派から完全に見捨てられてしまうのだろうけど)。
注目したいと思います。
有村治子氏(参議院議員5期目、先祖が薩摩藩士有村一族)
5代前の有村家の当主有村兼善の四男次左衛門は尊攘運動に奔走し、脱藩水戸藩士らとともに井伊直弼を桜田門外で強襲し、直弼の首級を挙げるが自身も重傷を負い、力尽きて自害。
その兄三男雄助も、事件後に自害して幕府の追及の手が薩摩藩に伸びることを阻止した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%89%E6%9D%91%E6%AC%A1%E5%B7%A6%E8%A1%9B%E9%96%80
ということで、スペック的には大変な愛国一族の出身の方のようです。
期待しましょう。
野党がここに来て「11月にガソリン暫定税率を廃止する法案を提出する」と言い出しました。また準備期間を無視した暴挙。今度は衆参共与党は過半数割れだから通るのでしょうね。そして準備期間の短さによる現場や自治体の混乱の尻拭いは全て与党に丸投げ。与党の混乱に乗じて野党の無節操、無責任振りはますます酷くなる一方。